修了生からのメッセージ
〜世界で活躍する修了生たち〜


アジア・ビジネス研究分野で修了論文を書き上げ、本大学院を修了した人たちの活躍の場は、新たに就職して得た職場や転職先、引き続き同じ職場、など人によってさまざまです。また、職場をもちながら博士課程に進学し、研究を続けている人たちもいます。何人かの修了生に、大学院在学の頃を振り返ってもらいました。大学院で得たことも人によってまたさまざまですが、皆さんとも、大学院で得たものを糧にして活躍中です。
◆ さまざまな職場で・・・
中村敬一さん(第3期生、キーライフ株式会社 代表取締役)
2007年3月修了



 大学院在学前から勤務していた建築資材メーカーを2008年に退職。環境ビジネスを手掛ける現在の会社を設立。企業の省エネ診断などのコンサルタントが主業務。
 在学中は、国内経済が衰退傾向にあるなか、対照的に目覚しく発展を続けるアジア地域への進出を図るため、その進出への課題を研究し、人的ネットワークを構築してきました。この意味でアジアビジネス研究分野は、私にとって最適な環境を提供してくれました。その間に学んだ事や、すばらしい先生方、先輩後輩、第一線で活躍されるゲスト講演の方々との交流は、今でも大切な財産となっています。
 大学院修了後もアジア地域への進出を模索しておりましたが、経済成長をする一方で著しく環境悪化が進む現状を目の当たりにして、環境ビジネスを起業。環境改善を通じて社会に貢献しようと考えています。当面は国内で地盤を固め、今後はアジア地域への展開も視野に入れながら取組んでいます。

大藤直子さん(第4期生)
2008年3月修了

(大阪大学大学院 国際公共政策研究科 国際公共政策専攻 後期博士課程在学)


当研究科の最大の特徴は、アジア企業やその経営に精通した先生方の講義が大変魅力的であることと、ワークショップで実際の企業のトップの方々を招いて興味深い「現場の声」が伺える事でしょう。例えばアジア各国に進出する日本企業の問題点を浮き彫りにし、相互の理解と今後の発展には何が必要か、私にとってより広角的・複眼的に考える貴重な機会となりました。そして2年目の修士論文執筆においては、各先生方が本当に親身なご指導をして下さる事は今でも感謝に耐えません。締め切り間近の深夜に、あるいはご自身の出張先からも最後まで暖かいエールを下さったお陰で私も何とか論文をまとめ、またその間に自分のその次のステップを考え、前に進む事ができました。あっという間の2年間でしたが、アジア・ビジネス研究科で学べたことは最高に幸せだったと、今では確信しています。

金 美蘭さん(第3期生、株式会社LAN代表取締役)
2007年3月修了



修士課程在学中も含め約2年間、大阪のプラスチィック成型加工企業で貿易実務を担当しました。そして2008年5月に、ようやく株式会社LANという会社を設立し、貿易業務を中心に本格的に事業展開に努めている毎日です。
いま在学したころを振り返ってみると、アジアビジネス研究分野で過ごした2年間は、私の大きな無形の財産となっています。様々な視点からの講義、ビジネスの最前線に立つトップ・クラスのゲストの講義は、大学の学部時代の経済や経営の授業とはまったく異なり、すごく生き生きとした授業で、受講したり討論したりすることが本当に楽しかったです。また、多様な経歴と職歴を持つ同期生と個性豊かな先生方との交流は現在も続いています。アジアビジネス研究分野を目指される皆さんは、それぞれの目標があると思いますので、その思いを存分にぶつけてみてください。それを受け入れてくれるすばらしい環境が用意されていますよ。

吉田 勝彦さん (株式会社システムセンター・ナノ 代表取締役)
          (ベトナム科学技術アカデミー IT研究所 客員研究員)


学歴: 2005年3月 博士(前期)課程 アジア・ビジネス研究分野 修了
  2005年4月 博士(後期)課程 国際地域経済研究領域 入学・在籍中

私が台湾の液晶工場のシステム構築に参画した時に、日本と異なる商習慣に戸惑いを感じたことが、アジア・ビジネス研究分野で学ぶきっかけとなりました。
私はソフトウェア会社を経営していますので、本業と関係のある”ソフトウェア開発の国際分業”を研究テーマとし、中国、フィリピン、ベトナムの日系・現地ソフトウェア企業の調査をしてきましたが、十分な研究が出来ませんでした。
そこで、博士(後期)課程である国際地域経済研究領域に進学し、研究を続けています。日本と海外のソフトウェア企業の共存を考えて行きたいと思っています。

李 英傑さん


2006年3月修了 アジア・ビジネス研究分野に入学後、東証一部上場のベンチャー企業(半導体メーカー)に就職し、現在、主に中国進出プロジェクトに関するマーケティング活動や製品企画に携わっている。

大学時代から学生ベンチャークラブの活動に参加するなど、積極的にビジネス現場で必要な実力や知識を身につける努力をしてまいりました。その様な経験の中で感じた不足やより高い知識を身につけたいという希望を叶えるため創造都市研究科アジア・ビジネス分野に入ることを決心し、受験致しました。現在は本研究分野で受けたすべての授業が役に立っていると感じています。
後輩に一言助言をすれば、入学当初の問題意識がはっきりなっているかどうかは今後の研究成果に繋がります。本研究分野で貴重な財産となる学びや出会いを得て、新しいことに挑戦を行うためにも日頃からの問題意識を大切にして下さい。

神尾 真次さん (株式会社ジェイティービー 旅行事業本部 調査役)


業務内容 : グローバル戦略の立案 及び グローバル戦略を推進する新会社の設立及び運営

当時の業務内容が外国人ビジター、特にアジアのビジターを関西に誘致する仕事であり、中でも地域の行政機関と連携をし、ビジターの誘致による地域活性化政策の立案に深く関わっていました。
このような背景より、創造都市研究科のコンセプトである“都市の活性化を担う人材を養成するために計画された大学院”に共感し、自らの仕事であるビジター誘致による都市の活性化を、現業の視点のみならず、新たにアカデミックな視点をもつことで、より高度化させることを目的に入学しました。
 
実際入学してみると、同級生は日本の企業に勤める会社員のみならず、外国企業に勤める会社員や留学生も多く、実際の授業で得る知識もさることながら、同級生から得る事も非常に大きかったと感じています。特に創造都市研究科の特徴であるワークショップは有意義でありました。それは外部からその分野において経験豊富な有識者を講師で招き、現状をレクチャーいただくだけでなく、そのトピックスにおいて議論できたからです。これにより、同級生の多種多様な立場からでる意見をもとに討論し、まさに教室が創発の場と化したのです。これが当大学院で得た最大の経験であります。
 
修了前には、各自の環境にあわせ、修士論文またはリサーチペーパーの選択が可能であることも社会人のために設計された大学院と言えるでしょう。私は修士論文を選択し、テーマは「外国人観光客の誘致による地域経済活性化 〜旅行企業の国際化による貢献〜」とし、現職のビジター誘致による地域経済化事業を纏めると共に、現状の問題点を抽出し、その解決策を旅行企業の国際化による貢献と仮定し、論文を作成しました。まさにここで研究した旅行企業の国際化を、この度転勤により担当することになったわけです。
 
大学院生活を振り返ってみて改めて感じることは、様々な考え方に触れることが出来たこと。これが最も貴重な体験であったかと思います。会社勤めが長くなると、その会社の文化に染まってしまい、固定概念が確立されてしまいます。この固定概念に刺激を与えてくれたのが、アジア・ビジネス分野であり、その仲間でした。今後も定期的に意見を交え、互いに高めていきたいと思います。

姜 熙天さん (韓国出身、第1期生)
釜山広域市議会事務処総務担当官室 総務チーム長



大阪にある駐日本釜山貿易投資事務所の所長として勤務したときに、大学院に入学。1年生では仕事をしながら週 3回の通学、しかも海外で若くはない歳でしたが、新たに勉強を始めることは刺激的でした。アジアビジネス研究分野に期待するのは、修了生を中心にした国際的な人的ネットワークと活発な交流です。これによって、地域共同体として同時代を生きて行くアジアの人々の和合と共同発展を追求することができます。大学院がこのようなネットワーク作りを積極的に推進し、支援して欲しい。カバンや本を抱えながら、教室に急ぐ後輩たちの姿が目に浮かびます。楽しく、そして甲裴のある体験をいっぱいされますよう祈っています。


Jeong In-Seobさん (韓国釜山出身、第1期生)
AMS Co.,Ltd(韓国の重工業製品の輸出商社) 営業部長



アジアビジネス研究分野では、知識を学んだだけでなく、物事を広角的に多面的に見る能力がついた。また、自国中心ではなく、アジア的規模でビジネスをとらえることができるようになったように思う。出張で来日して、大阪を通過するとき、がんばったころを懐かしく思うとともに、さらに自分なりの研究を続けたいと考えている。

楊 健紅さん (中国山東省出身、第2期生)
日本の照明器具・電子製品販売会社 企画・業務



私がいま働いている会社の規模はそれほど大きくないが、国際化が進んだ、活気に満ちた成長途上の会社だ。アジアビジネス研究分野で学んでいるうちに、国際的な事業をやっている企業で働きたいと思うようになり、現在の会社に入社。大学院で学んだことが、いろんな局面で役立つことを実感する日々である。それは、仕事についての見方、考え方である。

過 啓東さん (中国蘇州出身、第2期生)
上海住友倉庫有限公司 課長



激変真只中の中国物流の最前線に勤務。日本的なビジネス慣行と中国人の考え方のギャップを感じるときもある。在学中は、中国でアパレルを生産する企業に勤めながら通学した。しんどい時もあったが、ワークショップや講義で新しいことを学んだり、クラスメートと会うと疲れが飛んで元気になったものである。

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